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【AWS】Cloud Quest:Cloud Practitionerを遊んでみた(Part.4:クラウドコストの見積もり編)

投稿日:2025/9/10

はじめに

こんにちは!システムサポートの田中です。

会社の事業部内でAWSに関する勉強会を開催することになり、その勉強会の題材としてAWSが公式に提供している「Cloud Quest」を使用するので、実際に試したときの感想をブログとして紹介したいと思います。
今回は4つ目のミッション「クラウドコストの見積り」をご紹介します。

Cloud Questを始めるにあたっての事前準備などの紹介をPart.0に記載していますので、興味がございましたら、以下のリンクからご確認ください。
Part.0:事前準備

また、3つ目のミッション「コンピューティングの基礎」をPart.3に記載していますので、こちらも興味がございましたら、以下のリンクからご確認ください。
Part.3:コンピューティングの基礎



ミッション4:クラウドコストの見積り
このミッションでの学習目標は、以下の通りです。
 ・AWS Pricing Calculator(AWS料金見積りツール)を使って見積りを作成する
 ・Amazon EC2 ウェブサーバーのコストを計算する
 ・見積りを保存して共有する
今回は料金見積りツールというAWSリソースとはまた別のサービスについて取り扱います。
 1.「学習」セクション
まず今回扱うAWS料金見積りツールとはどんなものなのか紹介していきます。
AWS料金見積りツールとは、AWS の製品およびサービスで独自のビジネスまたは個人のニーズに合うコスト見積りを設定することができるサービスです。
構築したいAWSリソースがあるが、どのくらい料金がかかるかわからないとき、このサービスを利用することで、リソースを構築することなく事前に使用料金の見積りを算出することができます。
メリットや特徴など詳しいことは公式ページを参照ください。
AWS料金見積りツール
2.「実践」セクション

この実践セクションでは以下のことを行います。
 ・論理的な価格設定グループを作成する
 ・Amazon EC2の使用量の見積りを作成する
では、実際に料金見積りツールを使って、リソースの構築にかかる費用を算出してみましょう。
まず、料金見積りツールにアクセスして、「見積りの作成」をクリックします。
その後、料金見積りを行いたいサービスを検索します。今回はEC2の使用量を見積りたいので、サービスの検索バーで「EC2」と入力し検索します。
1番目に表示される「Amazon EC2」の「設定」をクリックします。
設定画面に遷移したら、「説明」と実際にEC2を作成する場合の「リージョン」を選択します。実践セクションでは「米国東部(バージニア北部)」を選択していますが、基本的に実際に作成する場合は「アジアパシフィック(東京)」が多いので、それに置き換えて作成していきます。
テナンシー・オペレーティングシステム(OS)はデフォルトのままにしておきます。
ワークロードで「毎日のスパイクトラフィック」を選択し、他のパラメータは画像の通りにします。
次に、インスタンスのパフォーマンス・コストに直結するインスタンスタイプの選択に進みます。
「2vCPU」「4GiB」でインスタンスタイプを絞ります。今回は「t3.medium」を選択します。
支払いオプションでは「オンデマンド」を選択します。
オンデマンドを使用することにより、時間単位または秒単位でのコンピューティング容量を支払うことができます。
オンデマンド以外のプランの詳細も確認できます。
「計算を表示」という欄から、月にかかる費用を確認できたり、「推定ワークロード時間」の部分から、1日または1か月あたりのワークロード時間を確認できます。
次にEBSの設定を行います。
各パラメータを画像の通りに設定します。
IOPSはEBSボリュームで1秒間に実行できる入出力操作の数を表しています。
また、EBSスナップショットは、ボリュームをバックアップするポイントインタイムコピーです。
最後に、データ転送のパラメータを画像の通りに設定します。
全て設定出来たら、「サービスを保存して追加」を押し「概要を表示」を押すと、作成した見積りの一覧を確認できます。
では作成した見積りを他の人にも共有できるようにします。
右上の「共有」を押すと、パブリック共有リンクが作成されるので、それをコピーすることで、他の人に共有することができます。
これで実践セクションは完了です。

3.「DIY」セクション

ではDIYセクションです。
今回のミッションは、「Amazon EC2 インスタンスタイプをより大規模(m4.large)汎用インスタンスに変更する」ですね。
見積りを修正するなら概要の鉛筆マークをクリックすることでできます。
EC2インスタンスセクションに行き、インスタンスファミリーで「m4」を選択します。
「m4.large」が一番上にあるので、それを選択し「更新」を押します。
更新できたら、実践セクションの最後で行ったように、共有を押してパブリックリンクを再作成します。
先ほど作成したリンクでは、更新した内容が反映されないので注意が必要です。
これでこのミッションはクリアですね。



お疲れ様でした!
次のミッションは「ネットワークの概念」です。
次回はVPCとEC2を扱います。

ぜひ次回Part.5も見ていただけると幸いです!

Part.5:ネットワークの概念

田中雄登(2001年生まれ 2024年入社)
株式会社システムサポート フューチャーイノベーション事業本部

ソリューションサービス事業部所属。
1年目はアプリケーションチームに所属。2年目にインフラチームへ移動。
クラウド関連のDXツールの開発、IaC化を主に担当。