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新卒社員が地道に歩むクラウドエンジニアの道 その2

投稿日:2025/10/3

はじめに

 お久しぶりです、システムサポートの杉林です!今回は、私含む新人が必ずと言ってもいいほどぶつかる仕事と時間の壁についてお話したいと思います。
前回の記事はこちら:新卒社員が地道に歩むクラウドエンジニアの道 その1

時間不足

 突然ですが皆さんは、自身の仕事を時間通りに済ませられているでしょうか? 私はというと・・・最近はめっぽう駄目です。
9月に入ってからというもの、多くの仕事を振っていただけるようになりました。それ自体は嬉しいことなのですが、問題はそれらの仕事が定時内で終わりきれないことです。お昼休憩中や退勤時、「・・・今回自分は何をしたんだ?」と振り返るたびに2,3段階しか仕事が進められていない状況に焦りを感じることが多くあります。

なぜ時間内に仕事が終わり切らないのか?

 現在私が多くの時間をかけてなんとか消化している仕事の多くは、先輩方であれば数分の一の時間でこなせるものです。 なぜここまで時間に差があるのか・・・?最も大きな原因は「検索時間」にあると考えました。私が仕事をする時、その多くは基礎知識や解決方法の検索・調査に費やしているのです。 先輩方が仕事をする時も、もちろん必要な情報やサービスについてインターネットで検索する時間は存在します。しかし、必要な情報について学ぶための前提知識の量が新人である私と段違いです。 仕事の資料に記載されているある単語Aについて調べる時、インターネット上では分かりやすく「αがβにγするときに必要な機能のこと」という説明がされますが、元の知識が薄いとα・β・γについてそれぞれ調べる時間が生まれます。 しかも、「A」のような資料の中で分からない単語自体の量にも圧倒的な差があります。この単語たちを調べる回数の積み重ねが、最終的にかかる時間に大きな差を生んでいるのだと考えました。

「検索時間」は減らせるのか?

 この「検索」による時間はどのように減らすことができるのか?私は考えましたが・・・「不可能」との結論に至りました。正確には「一朝一夕では不可能」です。 この知識の差は勉強と経験の積み重ねによって得られるものであり、何かテクニックのようなもので根本的に埋められるものではありません。この時間を減らしたいのなら、私も時間をかけて先輩方と同じ知識を得るしかないのです。しかし、だからといって勤務時間の半分近くを検索に費やす今の仕事の状況をあっさりと受け入れるわけにはいきません。ここからは、作業時間を少しでも多く確保するためのささやかな工夫についてお話しします。

「悩むだけの時間」を減らす

 大抵の場合、私レベルのひよっこが考えつく手段は脳内で考えるだけでいるよりも、実際に形を作ってしまった方が良い場合が多いはずです。 取り返しのつかないことについて独断で行動を起こしてはいけませんが、コードであればまずは書いてからデバッグを行いエラーを見る、資料作りは情報をまとめるだけまとめてプレビューを見ることでどこが悪いのかが目に見えてきます。あとはひたすら修正を繰り返せばいつのまにかある程度のレベルのものにはなっているでしょう。 例として実際の作業を挙げましたが、調査から作業の継ぎ目を無くすという点でもこの考え方は大切です。 検索ワードで悩む時間があるなら、まずは適当に関連ワードで検索してから本当に欲しい情報が出るまで検索ワードをブラッシュアップして、辿り着いた方法が正しいかは実行して試せば良いのです。 また、調査によって得られた情報はAIに壁打ちして認識が正しいか確かめるのも有効だと思われます。これは前述した実行の難しい作業に対する対策にもなります。
 私自身は普段、自分の調査・学習内容の壁打ちや検索方法の難しい疑問解決にあたって、弊社で開発した「Smart Generative Chat」を活用しています。この製品は、複数のAIモデルから自身やシチュエーションに合ったモデルを選択できるほか、格納したファイルの情報の意味をより高精度で理解する「セマンティック機能」、そして自分の好みや特定業務に特化した複数のプロンプトを保持できる「シナリオ機能」など、AIによる仕事の効率化を大きく支援してくれます。
 また、ここで忘れてはならないのが「思考が行動よりも効率の良い場合」です。なんでもかんでも何も考えずに実行するだけではあまりにも効率が悪く、重要なのは、自分が振り返ったときに意味がないと感じた時間を削っていくということです。

これからについて・おわりに

 ・・・と、まるで解決したかのように堂々とお話ししていますが、この方法は今月末のタイミングでやっと出せた私なりのアイデアの1つです。実際のところこの小手先の努力がどのくらい有効かは、今抱えている大量のタスクに対して試してまいります。この方法がどの程度有効だったか、また、新たに思いついた方法があれば、次回以降の記事の中でお話ししたいと思います。
 「新卒社員が地道に歩むクラウドエンジニアの道」第2回は悩める新人の小さな工夫についてお話しさせていただきました。次回もご一読いただければ幸いです!


杉林直樹(2003年生まれ 2025年入社)
株式会社システムサポート Future Innovation事業本部
ソリューションサービス事業部 インフラチーム所属。
既存環境のIaC化や機能追加を担当。
AWS・Azureの基本を学習中。