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【AWS】Cloud Quest:Cloud Practitionerを遊んでみた(Part.2:クラウド、はじめの一歩編)
投稿日:2025/8/5
はじめに
こんにちは!システムサポートの田中です。
会社の事業部内でAWSに関する勉強会を開催することになり、その勉強会の題材としてAWSが公式に提供している「Cloud Quest」を使用するので、実際に試したときの感想をブログとして紹介したいと思います。
今回は2つ目のミッション「クラウド、はじめの一歩」をご紹介します。
Cloud Questを始めるにあたっての事前準備などの紹介をPart.0に記載していますので、興味がございましたら、以下のリンクからご確認ください。
≫ Part.0:事前準備
また、1つ目のミッション「クラウドコンピューティングの基本」をPart.1に記載していますので、こちらも興味がございましたら、以下のリンクからご確認ください。
≫ Part.1:クラウドコンピューティングの基本
ミッション2:クラウド、はじめの一歩
このミッションでの学習目標は、以下の通りです。
・2つのElastic Compute Cloud インスタンスを同じリージョンの異なるAZで起動する
学習目標にある通り、今回はAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)についてです。
これも前回のS3と同様に、AWSのメインサービスの1つですね。
1.「学習」セクション
今回扱うサービスのEC2とは、先ほども記載しましたがAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)といい、仮想サーバーを構築するためのサービスです。
EC2を使用することで迅速な構築を可能とし、サーバーのスペック(CPUやメモリ)変更も容易になります。
また、EC2を利用した分だけ料金が発生するという従量課金制なので、コストメリットが大きいです。
他にも特徴はありますが、もっと詳細に知りたいという方は公式ページをご確認ください。
安全でサイズ変更可能なクラウドコンピューティング – Amazon EC2 – Amazon Web Services
Amazon EC2 とは – Amazon Elastic Compute Cloud
2.「計画」セクション
今回の「実践」セクションでは、以下の2つが目標に掲げられています。
・Amazon EC2 インスタンスを起動する
・ブラウザにインスタンスの詳細を表示する用ユーザーデータスクリプトを設定する
「DIY」セクションでは、同じAWSリージョンの別のアベイラビリティゾーンで2つ目のEC2インスタンスを起動するということなので、「実践」セクションで学ぶEC2の起動方法を覚えていれば問題なさそうですね。
3.「実践」セクション
まず、S3バケットに格納されているテキストファイルをダウンロードします。
テキストファイルの中身を見てみるとなにやらコマンドがいろいろと書いてあります。
EC2インスタンス起動する際にこのファイルを設定してあげることで、これらのコマンドがインスタンス起動後に実行されるようになります。
実行された結果はインスタンス起動後にお見せします。
続いて実際にEC2インスタンスを起動する手順です。
まずここでは、EC2インスタンスの名前とAmazon Machine Image(AMI)を決定します。
AMIはAmazon LinuxやmacOS、Ubuntuなど様々な種類があります。
今回はAmazon Linux 2023を選択しました。
次に、インスタンスタイプです。
インスタンスタイプにはいくつかの種類とサイズがあります。
インスタンスタイプの種類は、それぞれ用途によって適したものが用意されています。
今回は、無料利用枠の「t3.micro」を選択します。
続いてネットワーク系の設定です。
ここではインスタンスを起動するVPCやサブネットの選択を行ったり、セキュリティグループというファイアウォールを設定したりします。
セキュリティグループでは、インバウンドルールというのを設定することで、このインスタンスにアクセスできるトラフィックを制限できます。
今回は画像の通りに設定します。
そして今回は、初めのステップでS3からダウンロードしたテキストファイルをユーザーデータというところにアップロードします。
これで設定が完了したので、最後起動する前に設定値が間違っていないか確認ができたら実際に起動してみましょう。
起動したインスタンスの詳細を確認してみると、ちゃんと設定した通りに起動できています。
ここで一個疑問に思った方もいるかもしれません。
「先ほどユーザーデータに登録したテキストファイルはどうなったの?」と
それは、起動したインスタンスの詳細画面に「パブリックDNS」というのがあります。
これをブラウザタブのアドレスバーに「http://」の後に続けて入力しEnterを押すと、画像のような画面が表示されます。
これが今回ユーザーデータに登録したテキストファイルの出力結果です。
4.「DIY」セクション
2つのEC2インスタンスをそれぞれ別のアベイラビリティゾーンで起動するのがミッションです。
先ほど「実践」セクションで1つEC2インスタンスを起動したので、その手順を別のAZで新たにEC2インスタンスを起動すれば問題なさそうです。
インスタンス名を「webserver02」とかにしてあげて、インスタンスを配置するAZを「us-east-1b」にしたいので、それに該当するサブネットを選択しましょう。
そして、セキュリティグループは1個目のインスタンスで作成した「Lab-SG」を使用すれば問題ないので既存のセキュリティグループから選択します。
他のパラメーターは基本変わらないので、設定出来たら起動してWebページが確認できるか見てみましょう。
インスタンスの詳細も、Webページも問題なさそうですね。
では、インスタンスが無事2台起動できたので、それらのインスタンスIDを検証フォームで確認してみましょう。
ミッションの要件通り問題なく作成できているのが確認できますね。
これでこのミッションはクリアですね。
補足
インスタンスを2台以上作成する際のコツをお伝えします。
パラメーターがほぼ変わらない場合、以下の手順で簡単に2台目以降のインスタンスを起動できます。
「1台目に起動したインスタンスにチェックをする」
→「アクション」
→「イメージとテンプレート」
→「同様のものを起動」
→インスタンス起動画面に遷移
お疲れ様でした!
次のミッションは「コンピューティングの基礎」です。
次回もAmazon EC2を使用するミッションのようです。
ぜひ次回Part.3も見ていただけると幸いです!
≫ Part.3:コンピューティングの基本
田中雄登(2001年生まれ 2024年入社)
株式会社システムサポート フューチャーイノベーション事業本部
ソリューションサービス事業部所属。
1年目はアプリケーションチームに所属。2年目にインフラチームへ移動。
クラウド関連のDXツールの開発、IaC化を主に担当。