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【Amazon RDS for PostgreSQL】Amazon RDS イベント通知サブスクリプションでRDSを監視する方法

投稿日:2025/6/24

はじめに

こんにちは!システムサポートの山崎です。

Amazon RDS for PostgreSQL(以後、RDSと記述)を利用されているお客様から、監視の設定方法について質問をいただきました。

本ブログでは、下記の質問に対するAmazon RDS イベント通知サブスクリプション(以後、イベントサブスクリプションと記述)での監視方法を検証します。

質問
「AWSCLIを使わず、イベントサブスクリプションを使って、死活監視と同じような監視をしたいのですが、可能でしょうか。」

■死活監視とは?
一般的な死活監視とは、システムやサービスが正常に稼働しているかを定期的にチェックし、異常を検知した際に通知を行う仕組みです。RDSのイベントサブスクリプションでは、データベースの状態変化(起動・停止・フェイルオーバーなど)をリアルタイムで通知できます。


実施手順

1.イベントサブスクリプションの作成
RDSのイベントサブスクリプションタブから「イベントサブスクリプションを作成」を選択します。

2.イベントサブスクリプションの設定(イベントカテゴリ:availability)
「ソースタイプ」は、対象がDBインスタンスなので、インスタンスを選択します。

「特定のイベントカテゴリ」は、AWS公式ドキュメントを参考に選択してください。
今回は、availability を選択しました。



3.メール通知の確認(イベントカテゴリ:availability)
 ・DBインスタンスの「アクション」で「開始」を押すと、以下の順序で通知が届きました:
   ①再起動 ②シャットダウン ③再起動 
 ・DBインスタンスの「アクション」で「再起動」を押すと、以下の順序で通知が届きました:
   ①シャットダウン ②再起動 
 ・DBインスタンスの「アクション」で「停止」を押すと、
   通知が来ませんでした。


4.イベントサブスクリプションの設定(イベントカテゴリ:availability, notification)
インスタンスを手動で停止したときに通知が来るよう、「特定のイベントカテゴリ」に notification を追加しました。
(通知カテゴリのイベントは数が多いため、画像は省略しています。)


5.メール通知の確認(イベントカテゴリ:availability, notification)
 ・DBインスタンスの「アクション」で「開始」を押すと、以下の順序で通知が届きました:
   ①再起動 ②起動(スタート) ③シャットダウン ④再起動 
 ・DBインスタンスの「アクション」で「再起動」を押すと、以下の順序で通知が届きました:
   ①シャットダウン ②再起動 
 ・DBインスタンスの「アクション」で「停止」を押すと、以下の順序で通知が届きました:
   ①停止 
 (赤字は、notificationを追加することでメール通知されるようになった)

3と5の検証結果をまとめると以下の通りです。



6.イベントサブスクリプションの設定(イベントカテゴリ:failover)
新規で「特定のイベントカテゴリ」が failover のイベントサブスクリプションを作成しました。


7.メール通知の確認(イベントカテゴリ:failover)
 ・フェイルオーバーさせると、
  ①フェイルオーバー開始 ②フェイルオーバー完了 の通知が来ました。

※フェイルオーバーについては、下記記事を参考にしてください!
【Amazon RDS for PostgreSQL】強制的にフェイルオーバーさせる方法

まとめ

今回は、イベントサブスクリプションでRDSの死活監視をする方法を実践しました。
環境にあったイベントカテゴリの使い分けが重要になりますね。

RDSの監視については、CloudWatchアラームと組み合わせることで、より包括的な監視体制を構築できます。
以下記事も合わせてご覧ください!

【Amazon RDS for PostgreSQL】Amazon CloudWatchでRDSを監視する方法

山崎由希乃(2022年入社)
株式会社システムサポート フューチャーイノベーション事業本部

ソリューションサービス事業部所属。
DBのクラウドマイグレーションやAWSデータ分析基盤を中心とした案件に従事。