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【Amazon RDS for PostgreSQL】Amazon CloudWatchでRDSを監視する方法
投稿日:2025/6/24
はじめに
こんにちは!システムサポートの山崎です。
Amazon RDS for PostgreSQL(以後、RDSと記述)を利用されているお客様から、監視の設定方法について質問をいただきました。
本ブログでは、下記の質問に対するAmazon CloudWatch(以後、CloudWatchと記述)での監視方法を検証します。
質問
「CPU/Memory/Diskの使用率について、監視間隔5分、3回連続でしきい値を超えた場合発報、発報は1回のみ
また、しきい値より下がった場合の通知はありますか。」
今回は、Storage(Disk)の使用率で、どのような通知が届くのかを検証してみました。
前提
・RDSの拡張モニタリングが有効になっていること。
(追加料金が発生します。詳しくはAWS公式ドキュメントをご参照ください)
実施手順
1.CloudWatchアラームの作成CloudWatchのアラームタブから「アラームの作成」を選択します。
2.アラーム状態通知の設定
「メトリクス」は、RDS > DBInstanceIdentifier > FreeStorageSpaceを選択します。
「統計」は、最小のほかにも、最大や平均、合計などが選べます。
今回は空きストレージ領域(FreeStorageSpace)を監視するため、「最小」を選択しました。
監視間隔5分のため、「期間」は5分にしています。

任意の「アラーム条件」「しきい値」を定義してください。しきい値の単位はメトリクスによって異なります。
3回連続でしきい値を超えたときに発報したいので、「アラームを実行するデータポイント」を3/3にしています。

アラーム状態になったとき通知してほしいので、「アラーム状態トリガー」でアラーム状態を選択します。
任意のSNSトピックを選択、または、作成してください。

3.OK状態復帰通知の設定
「通知の追加」を選択し、手順2と同様に、OK状態の設定をします。
変更点は「アラーム状態トリガー」のみです。

4.動作確認と検証結果
実際にストレージ容量に変化を与え、メールが来るか確認しました。
空きストレージ容量がしきい値を下回るようにしたとき、手順2のアラームから通知が来ました。
通知は、初めて3回連続でしきい値を下回ったとき、1回だけでした。
上記の状態から、空きストレージ容量がしきい値より大きくなるようにしたとき、手順3のアラームから通知が来ました。
(手順2のアラームだけでは、OK状態に戻った時に通知は来ません。)
通知の際、アラームの詳細は英語で記載されていますので、
「アラームの説明」を設定しておいた方が一目で何についての通知なのかがわかりやすくなります。

まとめ
今回は、CloudWatchでRDSのStorage使用率を監視する方法を実践しました。
CPU/Memoryについても、メトリクスを「CPUUtilization」「FreeableMemory」に変更すれば監視可能です。
RDSの監視については、以下記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください!
【Amazon RDS for PostgreSQL】Amazon RDS イベント通知サブスクリプションでRDSを監視する方法
山崎由希乃(2022年入社)
株式会社システムサポート フューチャーイノベーション事業本部
ソリューションサービス事業部所属。
DBのクラウドマイグレーションやAWSデータ分析基盤を中心とした案件に従事。