投稿日：2024/7/5

サービス開始の背景

Amazon RDS/Aurora はマネージドサービスのため、DB エンジン、バージョン（メジャー／マイナー）ごとにサポート終了日が設けられており、定期的にバージョンアップを行う必要があります。
特に、PostgreSQL 12で稼働しているRDS/Auroraについては標準サポート終了日まで1年を切っており、早急なバージョンアップ対応が必要である状況です。
しかし、短期間でバージョンアップの実施計画を立ててしまうと、テスト期間が十分に取れず、バージョンアップ後に性能問題や動作上の不具合が発生することもままあります。
また、RDSやAuroraといったマネージドサービスを利用することで、多くのDBAの責務はサービス提供側が担う形になりますが、バージョンアップ作業や影響調査などは、依然として利用者側にDBへの深い知識が要求されます。

標準メニュー概要

そこで、システムサポートでは、Amazon RDS for PostgreSQL、及びAmazon Aurora PostgreSQLのバージョンアップを支援するサービスを開始しました。

主にバージョンアップに当たってのアセスメントや実際のバージョンアップ計画・バージョンアップ作業を実施いたします。実際の動作試験・性能試験は対象外とはなりますが、試験実施中に出た課題の調査や、必要に応じてSQLチューニング作業やDBのパラメータチューニング作業等も実施いたします。

アセスメント終了後に、バージョンアップの可能性や注意点についてまとめた報告資料を作成いたします。
バージョンアップを安全に実施することが可能かどうか、バージョンアップを実施するためにこれから解決していく必要のある課題は何か、という点をご報告差し上げますので、実施のご判断をいただく資料としてご活用ください。

また、バージョンアップ完了から1か月間程度、フォローアップ期間をご用意致します。
バージョンアップに伴う不具合や質問事項が出てきた際はフォローアップ期間内で調査等の対応をさせて頂きます。

なお、標準メニューの対応スコープはDBレイヤーとなり、アプリケーションに組み込まれたSQLはスコープ外となります。
アプリケーションレイヤーに関する支援が必要なお客様は後述するオプションメニューをご検討ください。

オプションメニュー：アプリケーションレイヤーの対応

本サービスメニューでは、バージョンアップに伴うアプリケーションレイヤーの影響調査・修正・動作検証はお客様に実施頂くことを前提としておりますが、それら作業負荷の軽減を目的とし、インサイトテクノロジー社の「Insight SQL Testing 」というパッケージを利用したオプションメニューをご用意しております。

Insight SQL Testingを利用することで、お客様の環境においてアプリケーションから発行されるSQLをデータベースのログから収集（※１）し、収集したSQLを利用することでアプリケーションの動作を再現可能です。

オプションメニューでは、事前にバージョンアップ前の環境とバージョンアップ後の2つのデータベースを準備（※２）し、これらデータベースに対し、Insight SQL Testingにてアプリケーションから発行されるSQLを再現することで、バージョンアップにともなう影響調査を実施します。

これにより、実際のアプリケーションを利用した検証の手間を大幅に削減することが出来る（※３）ため、特に大規模なシステムにおいてお勧めできるメニューです。

※１）Insight SQL Testingを導入した環境から、データベースへ接続する必要があり、ログ収集に際してデータベースの設定変更が必要なケースがあります。
※２）弊社にて、お客様の開発・検証環境に準備をする想定です。
※３）最終確認として、お客様側でも実際のアプリケーションを利用した動作検証を実施することを推奨します。

スケジュール

標準メニュー・オプションメニューのスケジュール目安は以下の通りです。

【標準メニュー】
プロジェクト開始から実際のバージョンアップまでは、およそ2カ月半から3か月程度で完了いたします。

【オプションメニュー】
オプションメニューをご契約頂く場合は標準メニュー＋3ヶ月程度のスケジュールを想定しています。


両メニューとも、バージョンアップ完了後から1か月間フォローアップ期間を設けます。
バージョンアップ後のDB調査依頼等ございましたらこの期間にご対応させて頂きます。

金額

標準メニューの場合、￥1,200,000からお受けします。
オプションメニューも追加頂く場合は￥2,800,000からお受けします。（Insight SQL Testingのライセンス利用料を含む）

バージョンアップ対象の台数や報告資料の粒度、バージョンアップ時の停止時間の要件等によって金額は変動します。
柔軟にご対応させて頂ければと思いますので、まずはお問い合わせください。

RDS/AuroraでのPostgreSQLバージョンアップについてお悩みの際は是非ご相談ください。