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【Tableau】いろいろなダッシュボードを作成してみる – その②
投稿日:2023/4/28
はじめに
こんにちは。
システムサポート の山本です。
今回も、前回に引き続きTableauの小技を紹介していきます。
前回の記事はこちら↓↓↓
【Tableau】いろいろなダッシュボードを作成してみる – その①
今回の要件
・切り口の全く異なる観点から、利益や売上を見てみたい!
・画面はできるだけコンパクトにしたいので、1画面で見れるようにしたい!
そんな表を作ってみます。
作成まで
(以降、すべてTableauにデフォルトで入っている「サンプル スーパーストア」のデータを使用しています)
確認したい観点毎にシートを分け、1つのダッシュボードに配置することで、↓のように並べて比較することが可能です。
これでも異なる観点での見比べなどはできるのですが、
項目が多くなってくると、ダッシュボード全体のサイズによっては横へのスクロールバーが出てしまったり、
値を全て表示できず途切れてしまったりする場合があります。
これを、ボタンのクリックだけでパッパッと切り替えることができれば便利ですよね。
という事で作ってみましょう。
まずは、前回でも使った「パラメータ」を作ります。
これは切り口を切り替えるボタンとして使うので、分かりやすく「地域別/カテゴリ別切替」とでもしておきましょう。
データ型を「文字列」とし、許容値を「地域別」「カテゴリ別」の2つの値を持つリストにします。
作成後、「地域別/カテゴリ別切替」のパラメータを表示してみると、
↓のように何やら切替ボタンのようなものが出てきます。
これを使ってシュシュシュっと見せる値を変えるわけです。
次に、カテゴリを切り替えた際に、同時にディメンションを切り替えられるようにしていきます。
↓のように「パラメータAのときはディメンションA、パラメータBのときはディメンションB」
という値を持つディメンションを作成します。
パラメータが「地域別」の時は「都道府県」を表示してね、
パラメータが「カテゴリ」の時は「カテゴリ」を表示してね、
と「階層1」くんに命令しています。
ポイントは、「新しく作成するディメンションの名前を汎用的なものにすること」です。
例えば「都道府県」という名前でディメンションを作成した場合、
パラメータを切り替えてカテゴリ表示にした際にも、ディメンション名は「都道府県」と表示されてしまいます。
これはあまりイケてないので、「階層1」とか「項目A」とか没個性的な名前にしてくのがブナンです。
ディメンション名も動的に変えられると良いんですけどねえ。
結果
この要領で階層2、階層3を作成し、パラメータ切替ボタンを用意してあげたダッシュボードがコチラです。
このように、省スペースかつパッパッと切り替えられるようなダッシュボードができました。
おまけ
上の例では表だけをパッパッと切り替える例をご紹介しましたが、
例えばタイトルなども同じ要領でパッパッとできます。
シートのタイトル部分(左上のTESTと書いてあるところ)をダブルクリックしてタイトルの編集画面に進み、
「挿入」からタイトルに利用したいパラメータを選ぶだけです。
このように、タイトルも一緒にパッパッと切り替わってくれます。
おわりに
今回はこれで終わりです。
また次回。

山本 康平(1994年生まれ/2017年入社/おとめ座)
株式会社システムサポート フューチャーイノベーション事業本部 ソリューションサービス事業部所属。
DBチームとしてクラウド×DBのアレコレに従事。
地理と歴史と横浜DeNAベイスターズが大好き。
好きなスープは冷製コーンポタージュ。