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「Azure OpenAI Service」導入支援サービス開始
投稿日:2023/5/11
システムサポートのAzure OpenAI Service に関する取り組みについて
①システムサポートがAzure OpenAI Serveice を使ったSI業務の受託を開始しました。
②個別のソリューションとして、企業さま向けChatGPTソリューションの提供を開始しました。
③Azure OpenAI Serveice を活用した、顧客問い合わせ業務効率化の実証実験を開始しました。
④Azure OpenAI Serveice を活用した、システム開発効率化の実証実験を開始しました。
①Azure OpenAI Serveice を使ったSI業務の受託
企業さま向けにAzure OpenAI Service の導入支援の提供を開始
Azure OpenAI Service とは、人工知能(AI)の開発を行う団体であるOpenAIの技術を、マイクロソフトが企業向けに提供するサービスです。ユーザー企業は、OpenAIが開発したChatGPTやGPT-3/3.5/4、Codexなどの言語モデルを、Microsoft Azure において利用できます。Azure OpenAI Service は、OpenAIにより無料公開されているChatGPT等のサービスとは環境が異なり、Microsoft Azure の高度なセキュリティで保護されております。
当社では「これまで培ってきたMicrosoft Azure の実績と経験」、「独自に検証を進めてきたOpenAI並びにAzure OpenAI Service の技術」を融合させ、
・企業さま向けのAzure OpenAI Service 導入支援
・Azure OpenAI Service を用いたシステム開発
・モデルの精度維持/向上などを含んだ運用保守
などのシステムインテグレーションの受託業務を開始いたします。
ChatGPTをはじめ、GPT-3/3.5/4やCodexといった「Azure OpenAI Service」の導入において、ユーザー企業の課題やニーズのヒアリング・分析、PoC、Azure OpenAI Service を用いたシステム開発、運用保守やチューニングまで、一貫してサポートします。
②企業さま向けChatGPTソリューションの提供
企業さま向け「ChatGPT」ソリューションの提供開始
ChatGPTはOpenAIによって開発された対話式AIであり、文書の要約、生成、回答、対話などが行え、質問に対して自然言語で回答を導出することができ、既に多くの企業や組織がChatGPTの導入に向けて、積極的に取り組んでおります。
ChatGPTの導入にあたり企業さまでは以下のような課題があります。
・企業さまの社員は個別にOpenAIアカウントなどを取得する必要がある
・有料プランを利用する場合、社員による個別精算が必要となる
また、導入を検討する企業さまでは以下のようなニーズがあります。
・利用社員に適切な権限を与えて管理したい
・セキュリティの一環として、利用社員の質問やChatGPTによる回答の監査証跡を保持したい
・質問や回答の2次利用を行いたい
システムサポートでは先ほど記載した「Azure OpenAI Service を使ったSI業務の受託を開始」に伴い、第一弾のソリューションとして「企業さま向けChatGPTソリューション」の提供を開始します。
企業ごとに作られたMicrosoft Azure 環境上で利用企業さま独自のChatGPT環境を構築することが可能であり、導入にあたり以下のメリットがあります。
・導入企業さまは、個別にOpenAIアカウントを準備する必要がありません
・入力された文章などがAIの学習に使われることなく、堅牢な環境でChatGPTが利用可能です
・Azure Active Directory と連携することにより権限の管理を行うことができます
・質問やChatGPTの回答を監査証跡として残すことができます
・蓄積したデータの二次利用ができます
・ブラウザからのWebアクセスだけではなく、Microsoft Teams などMicrosoft製品、あるいは導入企業さまの保有されるシステムに埋め込むことも可能です
構成図例
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③顧客問い合わせ業務効率化の実証実験
Azure OpenAI Service を活用した顧客問い合わせ業務効率化の実証実験開始
システムサポートではかねてより、企業さまから技術的な内容をお問合わせいただく、問い合わせ窓口を設けさせていただいており、日々お客さまからお寄せいただくお問合わせに対応しております。このたび、当該業務につきまして、Azure OpenAI Service を活用した業務の効率化ならびに、サービスの向上を目指すための実証実験を開始したことをお知らせいたします。
Azure OpenAI Service を活用した今回の実証実験では、以下の目的で取り組みを進めます。
1.問い合わせ内容の迅速な解析と回答候補の提示
Azure OpenAI Service を使い、お客さまからのお問い合わせ内容を高速かつ正確に解析し、関連する回答候補を窓口担当者に連携します。結果、お客さまの待ち時間の短縮につながります。
2.ナレッジ共有の促進
Azure OpenAI Service を使い、過去の問い合わせ履歴や関連資料から最適な情報を抽出し、問い合わせ対応時にスタッフが必要な情報を容易に引き出せるようにします。これにより、ナレッジ共有が促進され、問い合わせ業務の効率化を図ります。
3.ノウハウの展開
実証実験で得られた効率化や業務改善のノウハウをベースに、他の企業さまの問い合わせ業務や顧客対応の効率化を目的としたAzure OpenAI Service を取り入れたソリューションを展開します。
このような新規ビジネス展開により、多くの企業さまを支援し、同時に当社のビジネス領域拡大を目指します。
④システム開発効率化の実証実験
Azure OpenAI Service を活用したシステム開発効率化の実証実験を開始
システムサポートでは多くのお客さまのシステム開発を支援しております。このたび、当該業務領域において、Azure OpenAI Service を活用したシステム開発効率化の実証実験を開始いたしました。 この実証実験はAzure OpenAI Service を活用することでシステム開発プロセスの効率化や品質向上の実現、開発期間の短縮とコスト削減を目的としており、以下3つのフェーズにおいて効果を検証します。
1.設計フェーズ
・Azure OpenAI Service による要件定義支援
・アーキテクチャ設計の効率化
2.開発フェーズ
・コード生成や品質チェックの自動化
・バグ予測や修正の支援
3.テスト・運用フェーズ
・テストケースのコード自動生成
・テストデータの自動生成
・Azure OpenAI Service による効果測定や運用改善の推奨
より高品質な開発を短納期、低コストで実現できると見込んでおり、 Azure OpenAI Service を活用することで競争力の強化とビジネスの成長を目指します