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Oracle 便利SQL帖 その6 初期化パラメータファイルの値を確認する

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投稿日:2016/8/15

V$SPPARAMETER

  V$SPPARAMETERビューを確認する事でSPFILE(サーバパラメータファイル)の値を確認する事が出来ます。また、SPFILEを使用していない場合は、ISSPECIFIED列の値がFALSEとなります。

V$SPPARAMETERビューの説明

ここではV$SPPARAMETERビューの主要な項目を記載します。


説明
1SIDパラメータが定義されているSID
2NAMEパラメータ名
3VALUEパラメータの値
4DISPLAY_VALUEパラメータの値を見やすいフォーマットで表示
5ISSPECIFIEDパラメータがサーバパラメータファイルに指定されているか
(TRUE:されている、FALSE:されていない)

実行例

  V$SPPARAMETERビューを使って、SPFILE(サーバパラメータファイル)の値を確認します。

SQL

set lines 200
set pages 9999
col sid for a10
col name for a30
col value for a30
col display_value for a30
select
sid,
name,
value,
display_value,
isspecified
from v$spparameter;

実行結果

SID        NAME                           VALUE                          DISPLAY_VALUE                  ISSPEC
---------- ------------------------------ ------------------------------ ------------------------------ ------
*          lock_name_space                                                                              FALSE
*          processes 150 150                                                                            TRUE
*          sessions                                                                                     FALSE
*          timed_statistics                                                                             FALSE
*          timed_os_statistics                                                                          FALSE
*          resource_limit                                                                               FALSE

コラム SIDが「*」となっている

 Oracle 9iより導入されたSPFILEですが、バイナリファイルとなっている為、テキストエディタなどを用いて、手で変更する事はできず、ALTER SYSTEM文などで、変更する事になります。このSPFILEはRAC(Real Application Cluster)環境の場合などは、複数のインスタンスで共有すう事が可能で、この場合、共有ディスク上にSPFILEを配置する事になります。複数のインスタンスで共有利用する場合、全てのインスタンスで共通で使うパラメータは「*.パラメータ名」と指定します。また、インスタンス単位で個別にパラメータの指定も可能であり、この場合は「SID.パラメータ名」となります。



山口正寛(1984年生まれ おうし座/2013年入社)

株式会社システムサポート 東京支社 クラウドコンサルティング事業部所属。
AWSソリューションアーキテクト。
社内では主に、データベース(特にOracle、Redshift)を担当。DBA、コンサルタントなどを経験。最近減量中。